21.2㎝径×20.0㎝高
【売却済】十三代 大西浄長 口四方常磐釜 淡々斎御書付 the 13th onishi, jocho square mouth tokiwa iron kettle
十三代 大西浄長 1866(慶応2) - 1943(昭和18)
明治から昭和初期の京都三条釜座(かまんざ)の釜師。十二代浄典の長男として生まれ、母は楽家十一代慶入の長女みね、名は孝信、通称は清右衛門、惺斎宗左から「浄長」の号を受ける。幼くして父浄典と死別し、幼少期を母方の樂家で過ごし、十歳の時に祖父十一代浄寿とも死別。門人の玉村徳兵衛に後見されて修業し、十三代を継いだ。浄長は謹厳実直な性格、釜の作風や形も生真面目なものが多く、その地肌も 隅々まで行き届いたきれいな小肌を実に几帳面に打ち込んだものが多く見受けられる。装飾に日本画家・橋本関雪や山本春挙の絵を用いたものも数々残している。鑑定にも長じ、箱書、折紙、極め書なども多い。昭和十八年(1943)歿。享年七十八歳。