13.6㎝径×8.2㎝高
十一代 中川浄益 不審庵伝来写エフゴ建水 the 11th nakagawa, joeki fushin-an style basket waste-water container
十一代 中川浄益 1920(昭和7)- 2008(平成20)
大正9年 十代淨益の長男として、京都に生まれる
昭和11年 京都市立第二工業学校(現・伏見工業高校)卒
昭和16年 21歳で千家に出仕、十一代淨益として家業を継ぐ
平成20年1月15日歿
中川 浄益(なかがわ じょうえき)は千家十職の一つ、金物師(かなものし)の中川家当主が代々襲名する名称。元々は越後国で甲冑・鎧を作っていたが、茶道具を初めて手掛けた初代・中川與十郎が紹益を名乗り、二代目浄益以降の当主は浄益という名を継いでいる。2008年に十一代浄益が没した後は空席のままである。中川家は錺師(かざりし)とも言われ、金工の精巧な茶道具を得意とし、優れた金工の技術を継承してきた。その作品は鉄を鍛造して制作する槌物(うちもの)と鋳造による鋳物(いもの)が主である。