裏千家 十四代 淡々斎 一行幅「閑坐聴松風」 urasenke the 14th sen, soshitsu tantansai "kanzashite shofuwo kiku"

裏千家 十四代 千宗室 淡々斎 1893(明治26)- 1964(昭和39)

裏千家十四代家元。
東京都出身。十三代千宗室の長男。同志社普通部卒。号は碩叟、淡々斎。

1940年全国組織の淡交会を設立、裏千家発展の基礎を築く。また国際茶道文化協会を設立、茶道の海外普及にも努めた。

妻は千嘉代子。子に長女の塩月弥栄子(宗芯)、次女の櫻井良子(宗養)、長男の十五代千宗室、次男の納屋嘉治(淡交社社長)、三男の大谷巳津彦(デザイナー)。


閑坐聴松風(かんざして しょうふうをきく)

静かに坐ればただ松風の音ばかり。心が急いていれば気付かぬことの方が多い。澄み渡った耳に澄みきった音が聞こえてくる。颯々と爽やかに吹く松風の音色は、聴く人の心までも洗い流すかのようである。松風とそれを聴く人とが一体となった人境一致の境地に遊び、ゆったりと静寂の中にある姿。耳で見て目で聴くように、体全体で松風の中にあるさま。