【販売済】表千家 十三代 即中斎 一行幅「平常心是道」 omotesenke the 13th sen, sousa sokuchusai "byojoshin koredou"

表千家 十三代 千宗左 即中斎 1901(明治34)- 1979(昭和54)

表千家十三代家元。
京都府生まれ。十二代千宗左の次男。即中斎。幼名は覚二郎、号に無尽・清友軒。慶應義塾大学文学部及び京都帝国大学史学選科卒。1936年、兄・不言斎が急逝、1937年、父・惺斎の死去のため、表千家十三代家元を継ぐ。1949年、財団法人不審庵を設立。1975年、表千家同門会を発足させ茶の普及に努めた。また不審庵伝来の「元伯宗旦文書」を公刊。1979年、死去。

 

平常心是道  びょうじょうしんこれどう

人は仏道を求めてあくせくするが、それはどこか遠い到達点にあるのではなく、自らの日常の心にほかならない、という大肯定の思想をあらわす言葉。普段の当たり前の心こそが仏の道である。仏道とはなにか特別なことではなく、行住坐臥(ぎょうじゅうざが、十九参照)の日常生活そのものにほかならない。何の造作を加えることもなく、これは良くてあれはだめというこだわりを離れた、たった今の心こそが悟りであるということ。

馬祖道一(ばそどういつ)禅師によって初めて言われ、その後の禅思想を貫く根本命題となった有名な言葉。千利休は「茶の湯とはただ湯をわかし茶を点てて飲むばかりなるものとこそ知れ」という言葉を残している。体と呼吸と心を調え、常に平らかな気持ちでいるならば、道は近きにある。

出典:『無門関』第一九則

南泉、因みに趙州問う、如何なるか是れ道。泉云く、平常心是れ道。