大谷句佛 幅「紅葉」 otani, kubutsu "maple"

大谷句佛 1875(明治8) - 1943(昭和18)

句佛(東本願寺23世)
・浄土真宗の僧・俳人。
・東本願寺世。京都生。
・二十二世光瑩(現如上人)の次男。
・諱は光演、彰如上人、句仏は俳号。
・幼年から諸流の書道を学び杉山三郊に師事する
・絵画は幸野楳嶺・竹内栖鳳について一家を成し、
 俳句は河東碧梧桐につく。著書も多い。句仏の号は「句をもって、仏事をなす」の意。
・大正14年、東本願寺の財政破綻の責任を取り、長男・光暢に法主の座を譲る。
・昭和18年(1943)寂、68才。

 

「時雨るゝや山村稲架(ハサ)に室干して」

「紅葉が時雨にうたれ、より一層美しく光輝いている」「時雨は秋に降る滝のように激しい雨 ー 辛いことや悲しいことを耐えて乗り切った人は内面から光り輝く」の意。